Windows10の入っているデスクトップPCに新しくSSDを追加してUbuntu 19.04をインストールした
はじめに
今年の4月から運用監視とテスト自動化の仕事をしています。 文系出身の未経験者なので四苦八苦しながらですが、まあまあ楽しく仕事をさせてもらっています。 今回は自分のPCにLinuxをインストールしていきたいと思います。
ディストリビューションはUbuntu 19.04にしました。 CentOSでも良かったのですが、以前にノートPCに入れて遊んでたのがUbuntuの方が慣れていたのでこちらに。 GNOMEの拡張機能でデスクトップの外観を変えると手軽にカッコよくなるのが好きです。
PCスペック
- CPU Intel Core i7-6700
- メモリ 16GB
- GPU GeForce GTX 1070
- ドライブ
また、WindowsではUSBでオーディオインターフェースのPresonus Studio 68cを繋げて音を出しているのですが、これがUbuntuで動くかちょっと心配です。 USB Class Audioなので問題になることはまず無いと思いますが、もしめんどくさかったらかなり嫌だな……。
SSDの取り付けとUbuntu 19.04 のインストール
参考記事
Windows10とUbuntu18.04を別ディスクで簡単デュアルブート
ということで、早速やっていきましょう。
まずはUbuntuのLiveUSBを作成。 Ubuntu Japanese Team からダウンロードしたUbuntu 19.04のISOファイルとUniversal USB Installerを使ってUSBメモリにインストーラーを作成しました。 しかし、この段階で既に落とし穴にハマっていた事に気付く術は無く……。
Live USBの作成手順は割愛して、次にSSD(Crucial BX500)にUbuntuをインストールしていきます。 上記の参考記事にもあるように、Windowsのドライブをフォーマットしてしまうことを防ぐために、UbuntuをインストールするSSD以外は全て外して作業しました。 ケアレスミスで長い間使ってきたWindows環境がまっさらになったら目も当てられないですからね……。 また、保険をかける意味で事前にWindows環境のバックアップも行ってます。
十数分程度でインストールが完了し、ストレージを全て繋ぎ直してWindows環境も無事起動することを確認しました。
grubがWindowsを認識してくれない
UbuntuをインストールしただけだとブートローダがWindowsを認識しないため、起動のたびにBIOS(UEFI)を開いて立ち上げたいOSの入ったストレージの起動優先順位を変えないといけません。 流石にそれではめんどくさいので、Ubuntuのブートメニューから選べるようにします。
記事を参考に、grubにWindowsを認識させるためにUbuntuの端末で以下のコマンドを入力。
$ sudo update-grub Sourcing file `/etc/default/grub' Sourcing file `/etc/default/grub.d/init-select.cfg' Generating grub configuration file ... Linux イメージを見つけました: /boot/vmlinuz-5.0.0-32-generic Found initrd image: /boot/initrd.img-5.0.0-32-generic Linux イメージを見つけました: /boot/vmlinuz-5.0.0-13-generic Found initrd image: /boot/initrd.img-5.0.0-13-generic Found memtest86+ image: /boot/memtest86+.elf Found memtest86+ image: /boot/memtest86+.bin 完了
……なんだかWindowsを認識してくれていない感じがします。
fdiskでストレージの状態を見てみることに。
$ sudo fdisk -l ~~~ 省略 ~~~ ディスク /dev/sda: 223.6 GiB, 240057409536 バイト, 468862128 セクタ Disk model: CT240BX500SSD1 単位: セクタ (1 * 512 = 512 バイト) セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト ディスクラベルのタイプ: dos ディスク識別子: 0xed793acf デバイス 起動 開始位置 最後から セクタ サイズ Id タイプ /dev/sda1 * 63 468857024 468856962 223.6G 83 Linux ディスク /dev/sdb: 223.6 GiB, 240057409536 バイト, 468862128 セクタ Disk model: SanDisk Ultra II 単位: セクタ (1 * 512 = 512 バイト) セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト ディスクラベルのタイプ: gpt ディスク識別子: 334B3185-629B-4D4F-8BF9-9B41399E3765 デバイス 開始位置 最後から セクタ サイズ タイプ /dev/sdb1 2048 923647 921600 450M Windows リカバリ環境 /dev/sdb2 923648 1128447 204800 100M EFI システム /dev/sdb3 1128448 1161215 32768 16M Microsoft 予約領域 /dev/sdb4 1161216 467252374 466091159 222.3G Microsoft 基本データ /dev/sdb5 467253248 468858879 1605632 784M Windows リカバリ環境
sdaがUbuntuの、sdbがWindowsのストレージです。
ディスクラベルのタイプ: dos
とあるように、どうやらUbuntuのSSDのパーティションテーブルをMBRで作成しているようです。
PCのマザーボードはUEFIで、WindowsのパーティションはGPTなので、これが原因かもしれない……。
ということで、UbuntuをUEFIで再インストールすることに。
UbuntuをUEFIモードで再インストール
参考記事
UbuntuをUEFIモードでインストールする方法(Ubuntu 18.04 LTS 日本語Remix)
上記の記事を参考に、UEFIの設定を変更しました。 UEFIのみをブートの対象とすることで、先程作成したLive USBは起動しなくなりました。
今度はRufusを利用して、パーティション構成をGPTに設定してLive USBを作成しました。 その後は先程と同じ通りにUbuntuをインストール。
$ sudo update-grub Sourcing file `/etc/default/grub' Sourcing file `/etc/default/grub.d/init-select.cfg' Generating grub configuration file ... Linux イメージを見つけました: /boot/vmlinuz-5.0.0-32-generic Found initrd image: /boot/initrd.img-5.0.0-32-generic Linux イメージを見つけました: /boot/vmlinuz-5.0.0-13-generic Found initrd image: /boot/initrd.img-5.0.0-13-generic Found Windows Boot Manager on /dev/sdb2@/efi/Microsoft/Boot/bootmgfw.efi Adding boot menu entry for EFI firmware configuration 完了
$ sudo fdisk -l ~~~ 省略 ~~~ ディスク /dev/sda: 223.6 GiB, 240057409536 バイト, 468862128 セクタ Disk model: CT240BX500SSD1 単位: セクタ (1 * 512 = 512 バイト) セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト ディスクラベルのタイプ: gpt ディスク識別子: 8DE53A30-122F-4810-A4EF-97E5D46DDE24 デバイス 開始位置 最後から セクタ サイズ タイプ /dev/sda1 2048 1050623 1048576 512M EFI システム /dev/sda2 1050624 468860927 467810304 223.1G Linux ファイルシステム
ここで再起動をかけると、何故かUbuntuのブートメニューが表示されずにWindowsが起動してしまいましたが、UEFIを確認するとFastbootがEnableのままでした。てへ。 FastbootをDisableに設定し直して、再起動をかけるとブートメニューにUbuntuとWindowsの両方が表示されました。めでたしめでたし。
教訓
ちなみに、地味に心配だったオーディオインターフェースからも問題なく音が出ました。よかった〜。